無駄遣いがやめられない原因にこんなイメージを持っていませんか?
- 心が弱いから
- 物欲がすごいから
- 我慢できないから
だから、無駄遣いがやめられない。
こう考えて、悩んでいる人もいると思いますが、そんな人に知っておいて欲しいことがあります。
それは、「無駄遣いをなくすために必要なのは自制心ではない」ということです。
無駄遣いをやめるために必要なのは、「自制心」や「やる気」や「モチベーション」のような曖昧なものではなく、無駄遣いをやめるための「仕組み」と「思考法」です。
この記事では、このような内容について紹介しています。
この記事の内容
- 無駄遣いがやめられない人の5つの特徴
- なぜ無駄遣いがやめられないか
- 無駄遣いをやめる方法
もし、無駄遣いが多くてお金が貯まらないと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
目次
無駄遣いがやめられない2つの原因
そもそも、なぜ無駄遣いがやめられないのか原因について見ていきましょう。
無駄遣いがやめられない原因は主に2つあります。
- 買う行為は脳を幸せにする
- 脳に付加がかかりやすい環境である
この2つが合わさると、無駄遣いをやめることが難しくなります。
では、1つずつ見ていきましょう。
買う行為は脳を幸せにする
そもそも、「なぜ無駄遣いをやめられないのか」についての根本的な原因は、買い物をする行為に脳が幸せを感じているからです。
人の脳は、物を買うと幸福ホルモンであるドーパミンがでます。
つまり、「買い物=幸せ」なのです。
物を買うと「やる気」や「モチベーション」といった活力が戻ります。
そのため、一定の期間は無駄遣いを減らすことができますが、脳に負荷がかかるとまた無駄遣いを始めてしまいます。
これが「何度も無駄遣いをやめては買ってしまう」を繰り返す原因になっているのです。
脳に付加がかかりやすい環境である
脳にストレスがかからず、活力がみなぎっている状態であれば「無駄遣いをやめる」ことは簡単です。
やる気やモチベーションに溢れた、いわゆる自制心が高い状態です。
しかし、現代社会では、「仕事」や「人間関係」といったストレスがかかりやすい環境にあります。
常に自制心が高い状態を保つことができず、無駄遣いを始めてしまいます。
脳がストレスを感じ、自制心が低くなると無駄遣いをしてしまうのです。
ストレスによって脳にエネルギーがなくなると「無駄遣いをやめる」という抑制が難しくなり、快楽に流されてしまいます。
先ほど紹介したように「買い物=幸せ」なので抑制できなくなった脳では、無駄遣いをやめることができなくなるのです。
そのため、今で抑制していた場合は、早急に脳に活力を戻すために爆買いに走ることもあります。
無駄遣いがやめられない人の5つの特徴
ここまで聞くと、「自制心が高くないと無駄遣いをやめられないのか」と思う人もいるかもしれませんが、自制心を支える「やる気」や「モチベーション」は無限に沸き続けるものではありません。
これらは時間と共に減り、最後には消えて無くなります。
どれだけやる気に満ちあふれていても、脳にストレスと与えた状況であれば、そのやる気を無くすのに1時間もかかりません。
無駄遣いをやめることができない人は、ストレスとの付き合い方がわかっていない人が多いです。
特に、今から紹介する「無駄遣いがやめられない人の5つの特徴」に当てはまる人は、長時間ストレスがかかっている状態にいます。
そのため、少しでも当てはまるなと思った人は、「ストレスを減らすためにどうすればいいのか」を意識しながら読んでみて下さい。
無駄遣いがやめられない人の5つの特徴
- 欲しいものを我慢する
- 仕事にやりがいがない
- 見栄を張りたい欲がある
- 慢性的に睡眠不足の状態
- 無駄遣いが習慣化している
では、1つずつ見ていきましょう。
我欲しいものを我慢する
無駄遣いをやめようと思ったとき、どのような感じで始めていますか?
我慢して無駄遣いをやめようとしていませんか?
何か欲しいものがあっても、我慢すると脳はストレスを感じます。
これでは、もし万全な状態から無駄遣いをやめたとしても、1週間続きません。
欲しいものを我慢することは、短期的な効果しか無い上に反動も大きいので、すべて我慢でなんとかしようとする節約方法はやめましょう。
仕事にやりがいがない
やりがいのない仕事は、常に大きなストレスがかかっている状態です。
毎日毎日充実した時間を過ごすことなく1日の内8時間、約1/3を嫌な気持ちで過ごしています。
そのため、やりがいのない仕事を続けているとストレスを発散させるために無駄遣いを繰り返してしまうのです。
今後も改善の兆しがないのであれば、転職も視野に入れた方がいいかもしれません。
やりがいのない仕事は、ストレス以外にも、自分に多くのデメリットを与えてきます。
やりがいのない仕事を続けることに疑問を抱いている人はこの記事がオススメです。
ぜひあわせて読んでみて下さい。
見栄を張りたい欲がある
見栄を張りたいという欲求は、誰もが持っている5つの欲求の1つです。
その中でも、周りによく思われたいときの欲求である「承認欲求」は、「自慢できる」「すごいと思われたい」などの周りの評価を得ることで満たすことが出来ます。
承認欲求は上手く使うと自己成長に役立つのですが、基本的には否定するべきものです。
周りからの評価を得たいだけでお金を使う行為は、他人にお金を使っているのと一緒です。
その場合は、買い物をする前に「それは本当に欲しいものなのか」の確認と、後から後悔しないように金額を決める、などの対策を取った方が良いかもしれません。
もし承認欲求が強くて困っている人は、この記事で承認欲求が強くなる原因とその対策についてまとめているので、あわせて読んでみて下さい。
慢性的に睡眠不足の状態
人は十分な睡眠をとらないと、あらゆる判断力や決断力が著しく低下します。
正常な判断ができなくなり、目先の誘惑に勝つことができなくなります。
ペンシルバニア大学の研究チームによると、6時間睡眠を1週間〜10日間続けると、1晩徹夜した人と同程度の認知能力にまで低下してしまうことがわかっています。
寝不足の状態だと無駄遣いをやめることはできないので、睡眠不足の状態にならないよう気をつけましょう。
無駄遣いが習慣化している
無駄遣いが習慣化されると抜け出すことが難しくなります。
例えば、「朝仕事を始める時に毎日自動販売機でコーヒーを買っている」「仕事終わりに缶ビールを買って帰る」などです。
確かにストレス軽減の効果はありますが、慣れてしまうと同じご褒美で満足できなくなってしまいます。
今よりもっと良いものが欲しくなります。
ビールの1本目で得られる満足感が10とすると2本目は8まで下がり、3本目4本目では全く満足感が得られなくなっていきます。
そうなってくると、1本目と同じ満足感を得ようとして、どんどん量が増えていくのです。
これは限界効用逓減の法則と言われていて、この法則はストレスの取り除き方にも当てはまります。
そのため、このようなストレスの取り除き方をしていると「無駄遣いをする額が増えていく」ので、無駄遣いの習慣化は早めに断ち切りましょう。
無駄遣いしない人とは
ここまで、無駄遣いとストレスの関係性について紹介しました。
この関係性がわかれば、無駄遣いがやめられない原因はあなたの心が弱いからなどではない、ということがわかったと思います。
今まで無駄遣いをやめることができなかったのは、脳にストレスをかけ続けるような方法をとっていたからです。
これではどれだけ心が強い人も、節約を続けることはできません。
まとめてしまうと、無駄遣いをしない人は「自制心が強い」のではなく、ストレスとの付き合い方が上手な人なのです。
無駄遣いしない人
- 自制心が強い×
- ストレスとの付き合い方が上手〇
無駄遣いをやめる方法とは?
では、具体的に無駄遣いをやめるためにどうすればいいのかですが、1番いいのはストレスをコントロールすることです。
- 運動をする
- 睡眠をしっかり取る
- 人間関係や仕事でストレスを貯めない
- 趣味等でストレスを発散させる
この他にもストレスをコントロールする方法は色々あると思います。
しかし、ブラック企業で働いた経験がある僕からすると、「睡眠時間」や「趣味の時間の確保」、「仕事でストレスをためない」といった方法が取れず、あまり現実的ではありませんでした。
そのため、僕は「無駄遣いを我慢するストレス」を減らすために、購入の前に2つのことを決めました。
- 支払いを3つの価値に分ける
- 自分が何に重点を置いているかを知る
実際にこれを意識すると、今自分が買おうと思っている物は「無駄な物」なのか「無駄ではない物」なのか、が明確になります。
「無駄な物」であれば、買うのを我慢してもストレスにならないので、衝動買いは無くなりました。
特に衝動買いが多いという人は詳しく紹介するので、ぜひ試してみてください。
では見ていきましょう。
支払いを3つの価値に分ける
1つ目は、支払いを3つの価値に分けることです。
無駄遣いを減らすためには、何にお金を払っているかを知る必要があります。
お金を払って何かを買うとき、この3つの価値にお金を払っています。
- 機能的価値 商品の利便性や利益
- 情緒的価値 利用から得る自分の感情
- 自己表現価値 利用から得る自己表現
例えば、高級時計のブランドであるロレックスを買ったときも、3つの価値に分けることが出来ます。
- 機能的価値:時間を知らせること。
- 情緒的価値:美しさ、高級感など。
- 自己表現価値:一流ブランドを持つ充実感。
以上、この3つの価値にお金を払ったことになり、自分にとって【価値と価格が釣り合っている】、もしくは【価値が価格を上回っている】ため買ったということになります。
なので、まず始めに、物を買うときはこの3つの価値の内、自分は何にお金を払うのかを意識して下さい。
自分が何に重点を置いているかを知る
2つ目は、さっき分類した3つの価値の内、自分が大切にしているものは何かを知るです。
例えば、無駄遣いをやめようと思っているとき、「欲しいものがあったけど、似たような安い商品を間に合わせで買った」でも、「やっぱり満足できなくて、結局後から買ってしまった」こんな経験をしたことはありませんか?
これは、自分が3つの価値に対してどこに重点をおいて買えばいいのか、わかっていないからです
よく「無駄遣いをやめるならブランド物を買うな」とTVや雑誌で紹介されますが、それは自分が感じる充実感やステイタスは無駄なものとして扱われているからです。
しかし、本当に自己表現価値として自分に必要であれば買うべきです。
これは、ストレスと上手に付き合うためにも必要なことです。
逆に、満足できない「間に合わせの買い物」の方がストレスになり、無駄遣いになりかねません。
そのため、買い物をするときは「3つの価値の中で大切にしている部分はどこか」を意識して自分にとって無駄のない買い物をすることができれば、無駄遣いをすることは無くなっていきます。
無駄遣いをやめると生活が変わる
人それぞれか価値観が違いますし、価値=価格ではありません。
なので、その人にとって「無駄なもの」か「大切なもの」なのかは本人にしかわかりません。
例にあげると、僕は機能的な商品が大好きです。
時計の中でも、チープカシオと呼ばれる時計を好んでつけています。
僕はチープカシオは機能的価値を突き詰めた素晴らしい商品だと思っています。
しかし、僕の友人は、「腕時計は「社会的地位の証明」だから安くても30万以下の物を身に着けない」という人もいます。
これは、腕時計の価値をどこに見いだしているかで変わってくるのです。
友人にとって僕の腕時計は無駄な買い物だし、僕にとって友人の時計は無駄な買い物です。
しかし、本人にとっては「必要な買い物」なのです。
なので、自分にとって無駄な物と必要な物をはっきりと分けるために「3つの価値の内大切にしている部分はどこか」を理解して、自分と向き合えば無駄遣いをすることは自然と減っていくようになります。
僕は機能的価値を追求した商品が好きで、機能的価値に優れたものであれば、多少値がはっても後悔することなく満足して使うことができます。
また満足したものを使っているので、後から後悔して買いなおすこともありませんし、ストレスがかかることもありません。
これは、僕が買い物をするときの自分の価値観と自分への自己理解になります。
人それぞれ様々な価値観があります。
なので、自分自身と向き合って、「自分が大切にしている価値観は何か」を探してみて下さい。
そうすれば、自然と無駄遣いは無くなっていきます。
まとめ:無駄遣いを「やめたい」のに「やめられない」
この記事のまとめです。
無駄遣いがやめられない原因は自制心が弱いからではありません。
無駄遣いをやめるために必要なのは、「自制心」や「やる気」や「モチベーション」のような曖昧なものではなく、無駄遣いをやめるための「仕組み」と「思考法」です。
そもそも、なぜ無駄遣いがやめられないのか。
主な原因は2つあります。
- 買う行為は脳を幸せにする
- 脳に付加がかかりやすい環境である
この2つが合わさると、無駄遣いをやめることが難しくなります。
対策としては、たが、無駄遣いをしないためにストレスと上手に付き合うことです。
しかし、ストレスと上手に向き合えない環境にいる人もいると思うので、その人はこの2つを意識するようにしてください。
- 支払いを3つの価値に分ける
- 自分が大切にしている価値は何か
この思考法を身につけることで、我慢して無駄遣いをやめるときに比べて、圧倒的にストレスがかからなくなります。
以上がこの記事のまとめになります。
この記事では、無駄遣いをやめる方法について紹介しました
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