いきなりですが、あなたは「仕事を辞めたい!」と思ったことはありますか?
おそらく多くの人が思ったことがあると思いますが、実際に辞める人は少ないと思います。
では辞めない人は、何が理由で仕事を続けているのでしょうか。
2020年に株式会社ビズヒッツが、働く男女1,000人を対象に「会社を辞めない理由は何か?」というアンケートをとったところ、1位が「生活のため」という回答でした。
画像出典:会社を辞められない理由ランキング
確かに、この理由が上位にくる意味はよく理解していますが、よくよく自分と向き合ってみると、自分が会社をやめない理由は「生活のため」という理由だけでは無いことがわかりました。
この記事では、「自分が仕事をやめない本当の理由は何なのか」について、モヤモヤしている、同じような悩みを抱えている人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
あなたが仕事を辞めない本当の理由
冒頭でも紹介しましたが、「なぜ辞めないの?」と聞かれると「生活のため」と答える人が大半だと思います。
付け加えるなら「生活するためのお金」が必要という意味だと思うのですが、もし仮に今の職場よりいい環境を提供してくれる職場があったらどうでしょう。
- 今より給料がいい
- 今より有休が取れる
- 今より残業が少ない
もしそんな環境を提供してくれる会社があれば、「生活するためのお金」が必要で働いているワケですから転職した方がいいということは明らかです。
しかし、実際に周りを見てみると転職している人は少ないと思います。
では、なぜ少ないのでしょうか。
ここでは、「生活のため」以外の仕事を辞めない理由について2つ紹介しようと思います。
理由1:変化を嫌う
仕事を辞めない理由の1つ目が、人が「変化を嫌う」生き物だからです。
今までの人の歴史を紐解くと、人はむやみに行動すると生命の危機に脅かされる環境で生活してきました。
そのため、特段生命に危機感を感じない状態であれば、その場に留まる方が生存率が上がることを本能的に知っています。
これは、人に備わった防衛本能のようなもので、人間の脳は「変化を苦痛に感じる」ように出来ているのです。
つまり、「今と変わらずにいられる」ということは、人の脳にとっては大きなメリットになるのです。
理由2:良くなる未来が見えない
2つ目の理由ですが、先ほど紹介したアンケート結果をもう一度見てください。
画像出典:会社を辞められない理由ランキング
1番目については先ほど紹介しましたが、2番目に多い回答は「転職が難しい/仕事が見つかるか不安」と言う結果になっています。
これは言い換えると、働く環境が「今より良くなる未来が見えない」という人が多いということです。
実際に転職活動を始めようと思った人は経験したことがあると思うのですが、転職活動を始めるとこんな不安が頭をよぎります。
- 「今より悪くなったら…」
- 「本当に辞めてもいいのか…」
- 「仕事が辛いのはどこも一緒では…」
時間が経てば経つほど、このような不安が膨らんでいくようになります。
これは、あなたの脳が「変化するための行動」を起こさないように、行動しなくてもいい理由を必死で探しているからです。
そして、一定ラインまで不安が膨らんでいくと、今よりいい環境を探すという目的は消え、変化するための行動を辞めてしまいます。
そうなると、「今よりいい職場なんて簡単に見つかるものじゃない」「今の仕事でも生活出来ているんだからいいじゃないか」、こんな考えで頭が埋め尽くされ、今の生活を維持するために仕事を続けるという選択肢だけが残ってしまうのです。
結果、「生活があるから仕事が辞められない」という理由だけが残り、変化することを辞めてしまうのです。
原因からわかる問題点について
先ほど、仕事を辞めない本当の理由について2つ紹介しました。
- 変化を嫌う
- 良くなる未来が見えない
簡単にまとめると、人は本能的に「変化を嫌う」ため、時間が経てば経つほど「行動しなくてもいい理由」を探します。
そのため、不安が膨らみ「今より良くなる未来」が見えなくなり結果、今の生活を維持するために仕事を続けるという選択だけ残るため、先ほどのアンケートにもあるように「会社を辞めない理由は何か?」という質問に対して「生活のため」という回答が1位になってくるのです。
ここで問題になってくるのが、現状維持が本当にその人にとってプラスになっているかという点です。
今の仕事を続けることが、総合的に見てその人とってプラスなのであれば問題ないのですが、「変化を嫌う」本能的な部分に邪魔をされて「今よりいい職場環境を探す機会」が失われているのであれば、一度立ち止まって考え直す必要があります。
もし今の職場に不満があって、転職について悩んだことがあるのであれば、「とりあえず…」といった軽い気持ちでもいいので、「転職活動」を始めてみることをオススメします。
ここからは僕の経験になりますが、転職活動を始めてみるとわかりますが、探してみると意外と今の職場よりいい条件で募集をかけて会社が多いことに驚くと思います。
そして、色々な会社を見ている内に、「今の職場にしがみつかなければ」という気持ちも薄れてくるので気持ちが楽になります。
また、僕は職場に不満が抱えながらも行動を起こすことが出来ず、「現状維持」に徹していた期間が長かったのですが、その間嫌なことがあるたび「もし就活の時、別の会社を選んでいればどうなっていたのか」と思いなら働いていました。
実際に行動を起こしていなければ今も同じことを思いながら、行動を起こさなかったことに後悔していたと思います。
その他にも、転職活動を通じて今の会社の良さに気づいて「今の職場に残る」という選択も出来ます。
その場合は、しっかり吟味した上で「今の職場に残る」という選択をとったのであれば、多少不満があっても今後も満足して働くことができるので、もし今後今の職場に不満があっても納得して続けることが出来るはずです。
このように、選択の幅を広げてくれるので、転職するしないに関わらず、今の職場に不満を持っているのであれば、「転職活動」を始めてみてください。
もし、何から始めていいかわからないという人は、この記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:仕事を辞めない本当の理由
この記事のまとめです。
「仕事を辞めたい」と思っても、実際に辞める人は少ないと思います。
よく「生活のため」という理由が挙げられるのですが、確かにこの理由もあると思います。
しかし、よくよく自分と向き合ってみると、自分が会社をやめない理由として重要な部分は、「生活のため」というよりも、「新しい環境や変化への不安」の方が辞めない理由の大部分を占めているのではないでしょうか。
もし、「生活のため」に働いているのであれば、今よりも給料がよくて、有休も消化出来る環境に転職する人がもっと多くてもおかしくないはずです。
でもそうならないのは、人は本能的に変化を嫌う生き物で、時間が経てば経つほど「行動しなくてもいい理由」を探す生き物だからです。
- 変化を嫌う
- 良くなる未来が見えない
このことによって、時間が経てば経つほど「行動しなくてもいい理由」を探すため、不安が膨らんでいくのです。
結果「今より良くなる未来」が見えなくなり現状維持を行うため、「生活があるから今の仕事を辞められない」という部分だけが残ります。
特に、今の仕事でも折り合いをつけることが出来る人はいいのですが、ここで問題になってくるのが、現状維持が本当にその人にとってプラスになっているかどうかという部分です。
今の仕事を続けることが、総合的に見てその人とってプラスなのか。
「変化を嫌う」本能的な部分に邪魔をされて「今よりいい職場環境を探す機会」が失われているのか。
もし今の職場に不満があって、転職について悩んだことがあるのであれば、一度立ち止まって考え直す必要があります。
僕としては、もし今までに何度も今の仕事について悩んだことがあるのであれば、「転職活動」を始めてみることをオススメします。
今の職場よりいい条件で募集をかけて会社も多く、「今の職場にしがみつかなければ」という気持ちも薄れてくるので気持ちが楽になります
また、転職活動を通じて、今の会社の良さに気づくこともあるかもしれません。
なにより、しっかり吟味した上で「今の職場に残る」「転職する」という選択をとれるので、今後職場に対して多少不満があっても、折り合いをつけて働くことが出来ます。
そのため、もし今の職場に不満があるのであれば、「転職活動」を始めてください。
会社への不満を抱くタイミングは、今の会社と向き合ういいタイミングでもあります。
もし、何から始めていいかわからないという人は、この記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
以上がこの記事のまとめになります。
また、このブログでは、「本当に今の仕事を辞めてもいいのか」、「仕事が辛いのなんてどこも一緒では?」など、自分が仕事とどう向き合っていけばいいのか悩んでいる人に向けてこのような記事も書いています。
参考になると思うので、ぜひあわせて読んでみてください。